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弊団体について
平成24年設立の"Chicken Picnic Club"は、制作・テクニカルチームを固定に、作家入れ替え制でダンス作品の新たな地平を目指すダンス作家事務所です。
作家を中心に企画を回すのではなく、流動的に作家が入れ替わることで、作品や企画が作家の手から離れる仕組み・場を作っていきます。
〜Chicken Picnic Clubの歩み〜
2012年 6月 設立。東京都小平市にアトリエを構え、舞台芸術としての舞踊に関心を持つ人にのためのクローズドなサロンをひっそりと開催する。
2016年 〜 定期的に外部講師を招き、紹介制のワークショップや講座を開催。
2020年 4月 パンデミックにより、一時活動休止。団体方針について改めて協議。
2022年 8月 ダンス作家事務所として活動再開。
2024年 11月 Picnic Dance Channel ♯1 Tanaka Kuma "Running to Cosmos" 開催
代表よりコメント
Chicken Picnic Clubは、日本のダンス・シーンへのささやかな関心から始まった団体です。当初は個人的な関心でしたが、こうして長い間、同じ関心を持つ人々と交流する機会が得られていることを嬉しく思います。
しかし、その関心を少し広げてみたくなりました。今までサロンで議論を交わすだけだった「こうしてみよう」を実践してみて、異なる関心・考え方を持つ人々とも現実で出会ってみたいと考えています。
ホームページを開設し、今までの閉鎖的な団体の在り方を少しずつ変えようと決めたきっかけの一つはコロナ禍です。私たちの団体は、SNSを使って輪を広げるという方法をあまり好んでいませんでした。SNSはその中だけを世の中として回ってしまうような節がありますが、当たり前に、SNSを使っていない人々はたくさんいます。そして、主要な構成員の年齢からして、周囲にほとんどSNSを使わない人のほうが多く、「現実だけでいい」という思いがどこかにあったのだと思います。
しかし、2020年のパンデミックを機に、インターネットに頼ることが悪いことではないのだと思い知らされました。人の繋がりがなくなるよりはずっといいと。
そして、インターネット上の様々な出来事は、現実に導かれることもあるのではないか?
現実のことをインターネット上で楽しむのではなく、インターネットから現実への様々な道を作ること。Chicken Picnic Clubでは、そういうインターネットの使い方を考えてみようということになりました。
舞台芸術、特にダンスの上演は、人々の頭から離れない仮想現実の向かう先の現実に最も近いと考えています。SNSや動画サイトで見つけることもできる「あの人」が、目の前に、ただの事実としての身体となって躍動する。私たちは自分の身体にただ一つだけの眼差しを宿し、目の前の身体に投げかける。そんな場を作る支えができたら幸いです。
代表・山田峯子